長期構造的、システム的アプローチの方法の指針(アカデミア、ビジネスの指針)

2018/09/09

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はじめに

上記の二つの記事で、

目的である「より多くの人の幸せ」のために、どうすればいいのか、(社会意義的観点)

そして、その中で自分がこのブログで、何をしていくのかを示してきました。(社会意義的観点と自分の興味領域の観点)

その中で、アカデミアでは「幸福度、脱成長、イノベーション、資本主義」といったテーマを、ビジネス面でのソリューションとしては「スタートアップ、テクノロジー、HR(人材)、ライフスタイル」を、提示してきたと思います。

今回はなぜその領域なのか、ということを、社会意義的観点と自分の興味領域の観点のみならず、その施策の効用的観点も踏まえてもう少し詳しく見ていきたいと思います。

 

このブログにおけるテーマの効用(長期構造的、システム的アプローチ)

もう一度このブログで扱うアカデミア領域及びビジネス領域の内容を整理してみると、

アカデミア:幸福度、脱成長、イノベーション、資本主義

ビジネス:スタートアップ、テクノロジー、HR(人材)、ライフスタイル

となります。

 

そんな両方のテーマを司る根拠となっているのが、「歴史」です。

ざっとこれまでの人類史を矢印状にまとめて見た図が下図です。

詳しい説明は省きますが、これを見ていただければわかるように、

「歴史」と呼ばれる過去の出来事の積み重ねの中で、人間は大きく分けて二つの時代を経験します。

「神信仰の時代」と「科学信仰の時代」です。

大きなピリオドとしては、18世紀のイギリスで興った産業革命を皮切りに「科学信仰の時代」へとシフトし、今も「科学信仰の時代」に当たります。

その「科学信仰の時代」と相性が良かったのが資本主義。科学の発展と資本主義の発展は共に急激な成長曲線を描き、現在に至るわけです。

今は世界規模に膨らんだ資本主義が人類世界の中心に存在しており、機械制工場から始まった科学の発展は今や情報産業に変化し、我々の生活は大変豊かになりました。

ただ、「格差の拡大」や「先進諸国の成長の鈍化による不景気」など、現在の社会でも多くの問題が存在しています。

シンプルに考えると、その問題を解決することが人々の幸せにつながるわけなのですが、どう解決するかがわからないというのが現在の社会の一番の問題なのかもしれません。

ですがそこで立ち止まっていては始まらない、ということで自分なりの未来の仮説を立ててみました。

それが「脱成長」あるいは「イノベーション」。またはそのハイブリット型。

というもので、その仮説の根拠になっているのは、現代の問題は旧来の資本主義の機能不全によるものであるという考え方です。

また、その仮説の機運は現在も高まっており、その表出としてのミニマリストやノマドであり、AIやIoTであり、ミレニアル世代であるのではないかと考えているわけです。

そういった時代において共通する事項は「ヒトが資本」であり、「個人が主役の時代」という、「人材の時代」であるということです。それは仕事の場のみならず個々の生活、「ライフスタイル」の観点から見てもそうです。また、このスピード感あふれる時代においては大企業にテクノロジーを使いこなすスタートアップが勝つという事態も起こっています。

こういった状況に立たされている現在は、歴史の転換点なのか、通過点なのかはわかりませんが、一つの大きなピリオドとなりそうな予感がするのです。

振り返ってみると、これまで太字にしてきたところがまさに最初に見たアカデミアとビジネスのこのブログでカバーする領域なわけです。

 

従って、効用的観点から考えても、このブログは現在の時代が抱える問題の解決に寄与していけると確信しています。

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