僕が感じた短期インターンのその全て【その仕組みから形式、得られるものまで】

2018/09/09

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はじめに:

8月頭に初めての短期インターンに参加して、ボコボコにされ、そこから足りないものを補いながらいくつかの短期インターンを経験し、9月終わりにはついに自分が中心になって議論を進めてチームを優勝するところまで導くまでになった。

自分としては、ある領域でのサマーインターンで得られる力はある程度ついたのではないかという自負があり(もちろんまだまだ全然と行っていいほど未熟ではあるが)、ここを一つの区切りとして、これまでで学んだことを主観的に、体験ベースで記したいと思う。

 

internship

前提:

・行った短期インターンは計5社、6回。

・内訳としては、IT系事業会社4社、人材系企業1社。

・新規事業立案型が4回、課題解決型が2回。

・複数日程のものが2回、残りは全て1day。

・一応の目安として、成績は優勝1回、準優勝1回。成績開示がなかったのは3回。

 

想定読者:

・インターンって何?っていうような人

・これから短期インターンしたいなと考えている人

・就活で何したらいいかわからずインターンを考えている人

…etc.

インターンとは:

ざっくりいうと、学生からしてみれば、「企業の就業体験」、企業からしてみれば「自社を知ってもらう機会」と定義されるが、今はその定義はかなり広くなっていて、「実質的な採用の場」だったり、「能力開発の場」になっていたりする。

 

 

短期インターンとは:

という流れもあり、低学年からでもインターンはなかなか身近なものになりつつあったりとか、長期インターンが浸透したりなどしているが、その中でも今回取り上げる短期インターンとは、主に1日〜数日のインターンで、基本的に、そのために企業はプログラムを作り、実際の選考と似たような選考を行い、参加者を確定する。

なぜ多くのコストをかけてそんなことをするのかというと、答えはシンプルで、「採用のため」である。

他にも学生のキャリア教育のためや能力開発のためといった側面もあるとは思うが、究極の目的とは、そこである。

短期インターンの形式:

これまで自分が見てきた限りにおいては、短期インターンというのは大きく分けて三つに分けることができると考えている。というのは、

就業体験型

・新規事業立案型

・課題解決型

の三つである。

 

ざっと説明すれば、

就業体験型:

大手に多い印象。

簡単に言えば実際の仕事内容を経験する感じ。

説明会の延長線上だったり、はたまた実際の仕事現場に行ったりする。

 

新規事業立案型:

ベンチャーと呼ばれるようなIT系事業会社に多い印象。

テーマが設定されていて、それに沿って実際にグループワークをしながら新規事業を立案するといった方式。

 

課題解決型:

人材企業やコンサルなど、クライアントの課題を解決するようなことを生業としている企業に多い印象。

与えられた課題を解決すべく、グループでワークをして、アウトプットを出す方式。

 

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短期インターンで得られるもの:

上記で述べたようなものたちを前提として考えると、短期インターンで得られるものとしては、

・ある程度の企業、業界、仕事内容理解

・グループワーク推進スキルとそれに付属するビジネススキルと思考方法

・きっかけ

・人脈

なのかなと思っている。

ある程度の企業、業界、仕事内容理解に関しては、プログラムとしてそういったものは結構普通に組み込まれているので、インターンの選考を受けて、参加するだけで受動的に得られる。もちろん能動的に動くに越したことはないのだけど。

一方、頭だけじゃなくて心で知れる部分もあって、会社ってのは不思議なもので、たとえ同じ業界の企業であっても、触れるとびっくりするくらい違う文化を持っている。そしてそれは、実際に選考やインターンのプログラムの中で社員の人と触れ合って五感で感じ取るものだったりする。そこで触れ合った社員さんや一緒にグループワークをした同期は人脈として、短期インターンで得られたものと言えるのかもしれない。実際インターンによってはなかなか仲が深まる。

グループワーク推進スキルとそれに付属するビジネススキルと思考方法に関しては、まあ本物のビジネスからしてみればおままごとのような感じなのかもしれないが実際にビジネスの片鱗を体感するわけだから、それに基づいたスキルセットは当然身につく。そういったスキルの中にはもちろん、実戦で使えるものも、あると思う。

ただ、本物のスキルは実際一朝一夕で身につくものではなく、短期インターンで得られるのは「きっかけ」だと思っている。つまり、スキルセットとして身につくものはグループワークの推進スキルといった表面的なテクニカルなもので、本物の力、スキルというものは、短期インターンで得たきっかけや思考方法を起点として自分でつけていくものである。

したがって、短期インターンで身につくものとしては、働くことに関する周辺知識と、それをもとにしてグループワークで得られる表面的なスキルである。そして、何より価値があるのはそこから得られるきっかけや思考方法である。

つまり、短期インターンとは、単なる通過点に過ぎないのだ。

(優秀な人は内定もらったりします。笑)

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