【ネタバレなし】「怒り」を見て考えた、人間心理と芸術の相関性
はじめに
現在大人気上映中の「怒り」。
先日人生初の1人映画で見に行ったんですがほぼ満席で、、
世間の関心が見て取れました。
そりゃそうでして、自分、家にテレビもないし、そういうエンタメ芸能系には疎いので、自分が話題性に惹かれて「見に行こう!」と思う時点で多分世間的には話題性Sクラスなんだろうなあと。
自分でも知ってる話題性、拡散力、キャストの凄さ。ってのは世間からしてみれば常識ぶっ飛ばして話題の中心みたいな感じなんでしょうからねえ。
まあそれはいいとして、自分が惹かれたのはその話題性やキャストだけじゃなくて、(というかそれらは実際あまり判断軸に入っていない)その内容。
自分、お化けとかホラーとか絶叫マシンとか全然無理なのですが、なんだか人間の恐ろしさ、怖さみたいなものに対しては興味あるんですね。
だからネカフェ行ったら「闇金ウシジマくん」とか「カイジ」、「ミナミの帝王」とかばっか読んでるし、映画も「乾き。」や「告白」、「藁の盾」とかあそこら辺好きなんですね。
この「怒り」もどちらというとその系統なのかなと思っていて、見たいなあと思った次第です。
あらすじはまだ上映中だし、やめときます。
感想
さて、ここからは見てからの感想を書いていきたいと思うのですが、
思ったのは、人間の感情ってのは意外とルーティン化されるのかもなということ。
っていうのはつまり、心理学とかまさにそうで。
上記に書いた風に色々な「人間の闇」みたいなものを描いた作品を多く見ていると、結構そう思うんですね。
キーワードとしては、「狂気」「金」「男と女」「裏切り」「死」とかそこらへん。
僕らの「常識」というものを見事に外して、「タブー」とされているものをやすやすと描き出す。
狂ったように泣きわめき、不気味にニヤニヤと笑い、貧困の底で、女や酒に溺れ、簡単に人を裏切り、裏切られ、莫大な借金。マネーゲーム。人はすぐ死ぬ。
そういったものに感情的に過剰反応してしまうのは普通なことですよね。
「怒り」は満遍なくその辺りを網羅していて、あとは作品としての「時系列」や「描き方」、「タイミング」の勝負。
そこが一番難しいんでしょうけど、、
「考えさせられた」、なんてそんな月並みな言葉で片付けるのは簡単だけど、それじゃ違う気がする。
「金」や「演技力のある役者」といったリソースさえあれば、マクロ的に見ればこの系統の映画で人の心を動かすのはそんなに難しくない気がする。
脚本勝負ではないということですね。社会の闇をさらって、人間の心理をもとに組み立てていけばいいんじゃないかなと。
でも、だからこそ、そこで初めてその作品の持つ、「芸術作品としての力」が勝負になるのじゃないかと。
エンタメ作品、娯楽作品を超えて、どれほどの意味が、深みが、そこには存在するのか。それはミクロ、ディテールを見ないと始まらない。
なんて、まああくまで頭の中で考えただけですが。
現実はもっと大変なんでしょうけどね。
ただ、この考え方はどこか応用できそうな気がする。
「芸術」というものだったり、「マーケティング」というものの上で。
研究深めたいところですね。
POPな思想家。誰よりも「どうやったら楽しく人生を送れるのか」ということを考え続けてきた自信がある25歳。エニアグラムは「楽天家」。右脳・感性ベースのポジティブ思考、青春とエモいもの大好き人間。めちゃ思考するけど深みにはまらないのが強み。その強みを生かして、考えたことを社会を良くするために形にしていきたいと奮闘しています。