地方と東京(mainly focus on Fukuoka)

2018/09/09

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とまあなんだかんだ偉そうに前回まで編入のこと書いていたのですが、この夏応募していたサマーインターン全部落ちました。おめでとうございます。一応二年生だから出せるところは少なかったってのはあるけど本当だったら三年だもんね、俺。全落ちはまあ普通に焦るよね。

いやね、なんかめっちゃ言ってる気するけど本当東京来てよかったって改めて思う。
サクサクと有名企業のインターンに応援できるし、そこで周りの学生のレベルを知れる。社員さんと話せる。ビジネス目線から自分に足りないものをはっきり突きつけられる。
福岡いたままじゃ自分の甘さもぬるさも実力不足も知らずに井の中の蛙だったんだろうなと思う。昔の俺がそうだったように。これが地方と東京の情報格差というやつか。
地方の学生も東京の学生も基本的にはそんなに差はないんだと思う。もちろんやべーって思うような学生も中にはいるけどそれは例外的。差があるのは圧倒的に情報量と肌感、環境、温度。この差はめちゃくちゃでかい。
俺、福岡にいた頃なんでだろうと思ってたことがあって、福岡の優秀な学生はなんだかんだ言って最終的には東京に出て行っていたこと。それはやっぱり福岡じゃだめだと思ったからだと思う。そう思っても仕方ないくらい東京はやばい。福岡がダメとかじゃなくて東京がやばすぎるだけ。
なんで普通に学生が本社に入ってんの?有名企業の社員と知り合えるの?一年生からインターン?学生団体の数も半端じゃないし、まずこのチャンスの多さはなに?
これはビジネスでの例だけど、何をするにしても、どの道で生きていくにしても、その道を客観的に成功事例としてスケールするくらい極めたいなら東京に出てくること。これは間違いなく必要なことだと思います。
価値観の違いはあるからなんとも言えないけど少なくとも俺はそう思います。
求めればいくらでも返ってくる環境。自分を強く持たないとやっていけないな、って思います。
一応意識して人よりやってきたつもりだったけど、ビジネス視点から見ると、俺には思考力もビジネスを生み出し推進する力も、キャリアも何もないんです。
でも俺は完全なビジネスの人になりたいわけじゃないからそれでいい。今ここで気付けたことが大切。自分で人を集め、お金を集め、事業を回して、人に届けていくという一連のビジネスの力をつけることは大事だからここからは抜けてるビジネスの力をつける。
俺が福岡でつけてきたものはすべてベースに過ぎなかった。ここからそれにビジネスの力や表現力、創造力を乗っけていかないといけない。
ここからです。

これまで東京よりの視点から書いてきましたが次は地方の利点を少し。
俺、東京来てよかったって思うってのは書いたのですが、このタイミングで来れたからよかったんだなってのがあって。もし高校卒業してすぐ東京に来てたらどうなってただろうって。思うのが、かなりビジネスよりの、合理主義の人間になっちゃってただろうなって思うんです。福岡っていう、でかい夢を追うにはある程度不自由しないくらいはあるけど物足りない環境の中で、自分でどうすればいいのか、自分は何を求めているのかを考えて創意工夫していく中にこそ自分との対話が生まれ、個性が生まれ、幅が生まれ、自分の中での軸が生まれていったんだと思う。それらは結果として今の俺のベースになっている。
福岡で自分の軸に沿ったやりたいこと、できることはすべてやりきって、あとはこれから先より厳しいところへと環境を変えて、自分にとって必要だけど足りていない能力の拡充とそれと自分のベースを組み合わせて表現していく作業をしなくてはならない、そう思った段階で東京に来れたから今すごく価値を感じられるのだと思う。
地方の学生としての目と東京の学生としての目、自分の中の軸を大切にする思考と他者の中の自分を高めていく思考、両方持ち合わせることが夢を達成していくのに必要なことのような気がする。
その地方のよさと東京のよさを合わせもったバランス感覚で、アートとビジネスなバランス感覚で、わちゃわちゃとガリガリなバランス感覚で、自分でその思考を体現していきますよー!

p.s.
あ、住環境としてはね、福岡最高ですよ。飯うまいしやすいしコンパクトだし人フレンドリーだしね。でもね、今のままだとやっぱり地方から若い優秀な人材はどんどん出て行ってしまう気がします。みんなが東京を目指す必要はない。けど、もっとそれぞれの都市がそれぞれにフィットしたやり方でその若い優秀な人材を引き留めることができる仕組みを作らないといけない気がします。この記事にもある通り。もし本当に福岡が日本のシリコンバレー、クリエイティブ都市になったのならまだ若いうちに是非ともまた福岡に帰りたいと思うし、そう思う若者は多いはず。これは福岡の事例だけど他の都市にもきっとある。それぞれの良さが。
福岡はいい感じだと思う。福岡でお世話になってた、福岡の街づくりとかに絡んでるおもしろい人が「今が福岡一番面白い」って言ってた。けどその成長を待てなかった自分がいて。その街を育てていく過程にまだ心から楽しめない自分がいて。でも、福岡に残って頑張ってる方々を心からリスペクトするとともに応援します。その分俺も自分を育てることに注力します。
将来福岡にも何か還元できるような人間になるためにも、今は。

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