さみしさの理由④

2018/09/09

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「さみしさの理由」シリーズ④。
今回も8月22日の想い。
様々な経験の一つ一つを、しっかりすくい上げて定義して。
過去の自分の想いの欠片と今見て響いたものを掛け合わせて。
そんなサイクルを繰り返しながら自分独自の世界観を作り上げていくというような、
自分のスタンスの真骨頂というような作品です。

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一流としての共通点

人間は一人一人違ってはいるけれど、みんな同じでもある。

暗闇から始まり、産声を上げ、そして立ち上がり、やがて歩き始め、一人きりになる。仲間を作り、生活を始め、家族を作り、何かを成して、歩けなくなって、一人きりになって、また暗闇へと戻ってゆく。

猿のような姿で生まれて、また猿のような姿で死んでいく。

そんな大きなサイクルの中でみんな同じように生きていて、でもその心の中の宇宙は果てしなく広がり、一人一人違っていて。

その心の中の宇宙の違いが一見顕著に出てくるのが国の違い。
そんな中でもひとつの共通点があると知った。それは「一流の共通点」だ。
個々人の感性、認識の違いから生じる批判や反論はさておいて、一流と呼ばれる人々は基本的に皆基本的に同じである。
現状の世界の枠にはめて考えてみると、成功者という認識は基本的に共通しているから当たり前といえば当たり前なのかもしれない。システム上成功者の母体数は自ずと少なくなるから、成功者の枠に入るためのルートや成功者のコミュニティーみたいなもののなかの通念がその少数で形成されているから入口は狭いがはたからみても同じような人達が集まってるってことはすぐわかる。
それに比べて中流階級の人々の母体数は多く、ステレオタイプ的に認識することは難しい。それでもみんな何も考えることなく生きているからある程度のルートに乗れたら中流階級に落ち着く。先進国にいればそのある程度のルートは一定レベル整備されているから中流階級がどんどん産出されていく構造になっている。
現状の世界で不安が叫ばれているのは一番人口が多く、これからもどんどん産出されてゆくであろう中流階級のための資産がどんどんと削られているからで、これがいわゆる格差問題。

でも中流階級が減るということは、いってしまえば成功者の数も増える可能性もあるというわけで、自分次第で現状よりも上にいける可能性は高まりつつあるということ。年功序列制度がなくなり実力主義へのシフトだってそういうことだ。そう考えたときに成功者、つまり一流の共通点に着目してみるのは普通のことだと思う。一流の人は国や文化、環境など関係なく一流でありたる所以を醸し出している。そこをつかむことができればその一流の人への対応の仕方だってわかってくる。そうすれば一流へのルートやコミュニティーの通念もわかってくる。
だってこの世界には常に枠が当てはめられ、ルールが存在しているのだから。

これから中流階級が減っていき、実力主義の世界へとシフトしていく中で、もしかしたら大切な人達が競争に敗れていくかもしれない。戦っていく中で大切なものを見失っていくかもしれない。試合に勝っても勝負に負けていたのだと気づくときだってあるかもしれない。逆もしかり。がむしゃらに戦ってきて、気づいたら本当は最初から負けていたのだと思うこともあるかもしれない。しかし時は過ぎゆくのだ。そんな恐れを胸にしまいながらも進んでいかなくてはならない。

俺は山口、佐賀、福岡で生きてきた想いやいろいろな想いを持った大切な人々を大切にし続けようという心さえあれば、きっと大丈夫だと信じている。
正しい心を持った人が上にいけば、きっと世界はよくなる。

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